ラオス・ベトナム視察研修会
お客様のサラヤ株式会社様とその協力会社にて、平成28年10月16日~21日までの6日間 海外視察研修会でラオス、ベトナムへの訪問を致しました。今回の研修会は、13社 総勢19名が参加し、当社からも2名参加させて頂きました。
10月16日~18日の3日間はラオスの文化や習慣を学び、ラオスにある日本企業㈱トミナガ様にも訪問をさせて頂きました。
ラオスの首都はビエンチャンで、面積は24万平方㎞とほぼ日本の本州と同じですが、人口はわずか691万人しかおりません。
驚いたのは、ほとんど信号の無い町で走っている車やオートバイのクラクションを一度も聞かなかった事です。
ゆったりとした土地の中で暮らしている事から、穏やかな国民性が感じとれました。
18日は㈱トミナガ様へ訪問、見学をさせて頂きました。
㈱トミナガ様は ユニフォームをメインとするアパレル商品の企画開発から生産を行っているメーカーです。
2004年に中国、2011年にタイへ進出し、更に2012年ラオスへ工場進出をしています。
ゆったりとした国である為、従業員の方々はのんびりとしてペースが掴み難いところも有る様ですが、人柄は良く日本人との相性は良いとの事でした。
中国と比較すると、賃金は1/2ですが生産性も1/2ですので、生産性の向上が課題との事でした。
また、ラオスは水力発電によって、東南アジアのバッテリーと呼ばれるくらい電力が豊富であり、又、祝日も少なく工場をフル稼働しても非常に電気代は安く助かっているとの事でした。
10月18日はルアンパバンへ移動し 翌19日AM5時から 若い僧侶たちの托鉢(たくはつ)を見学しました。
仏教国であるラオスでは、黄色い袈裟に身を包んだお坊さんが一列になって歩き、沿道に並ぶ人々から一握りのご飯(餅米)を受け取る托鉢というセレモニーが毎日行われています。この托鉢で頂いたご飯を持ち帰り分け合い食べるのです。
10月19日夕方にベトナムの首都ハノイへ移りました。ベトナムは、面積が34万6千平方㎞、人口9,170万人の国です。
翌10月20日滞在最終日 この日はハノイ市のバディン広場に建設されたホー・チ・ミン廟の見学に行きました。中には永久保存(エンバーミング)されたホー・チ・ミン(ベトナム民主共和国 初代主席)の遺体が安置されているのですが、現在工事中の為、外からの見学となりました。
ハノイの街中は隣国ラオスとは全く違い、車やオートバイのクラクションが鳴り響きせわしなさを感じました。
しかし、車やオートバイが行き交う信号の無いスクランブル交差点を普通に横断してみると、なんと接触する事無く、縦横無尽に避けて行きます。
器用と言うのか慣れているというのか、それにしても危ないし、やはりせわしなさを感じました。
ベトナムGDP(国内総生産)の伸び率は10年前に比べると2.7倍となっており、ASEAN諸国ではフィリピンの3.07倍に次ぐ2位となっています。因みに日本は1.3倍です。
ベトナムは中国の次の生産拠点としての役割がクローズアップされていますが、国内の需要を中心とした企業も増えてきているようです。
きっとこのせわしなさは経済成長がもたらした習慣かもわかりません。