熊本地方視察研修会
大阪府松原市の企業が集まり、地域の雇用の安定と労働力の確保により、更なる雇用活性・開発を目的とした松原市雇用開発協会にて、平成29年9月1日~2日の1泊2日で熊本地方へ訪問する視察研修会に当社も参加させて頂きました。
熊本駅はかなり綺麗になっていて、到着したときは熊本地震の影響を感じられませんでした。
初日は、松原市と交流がある八代市の八代商工会議所・ハローワーク八代の方々との情報交換会を行いました。
情報交換会では、八代市での人材不足、大学進学や就職などで若者の八代市外への流出などの現状や、新卒者の八代市内での就職に力を注力するためにインターンシップの積極的な取り組みなどを学んできました。
情報交換会終了後に全員で記念撮影を行いました。
2日目は、熊本城を視察する前に青井阿蘇神社で参拝をしました。
青井阿蘇神社は、平成20年に本殿(ほんでん)・廊(ろう)・幣殿(へいでん)・拝殿(はいでん)・楼門(ろうもん)の5棟が国宝に正式に指定され、熊本県に現存するものとしては初めての国宝となり、全国でも神社の国宝指定は47年振りだったそうです。
1円玉のデザインとなったご神木の招霊木(おがたまのき)です。
青井阿蘇神社での参拝後は、熊本地震で大きな被害を受けた熊本城へ向かいました。
熊本城へ向かう道中、阿蘇の一部の地区では、私たちが熊本へ訪問した2~3日前にようやく水道が復旧した所もあると聞きました。豊富な水が自慢の熊本で、1年4ヵ月経過してようやく水道が復旧したと聞いて衝撃を受け、地震の脅威を改めて感じました。
熊本城も震災当初は全域立ち入りが出来ませんでしたが、1年4ヵ月が経過して一部分ですが、見学出来るようになっていました。
熊本城は明治の西南戦争で一部の建物を残して焼失したため、その後に再建されたのですが、今回の熊本地震で崩れた石垣等のほとんどが再建されたものだったそうで、加藤清正が建てた時代のものは、ほぼ崩れなかったそうです。
熊本城を見て、被害の大きさをひしひしと感じたと同時に、歴史上の偉人たちの偉大さも感じました。
熊本城を視察して、全員で記念撮影を行いました。
最後に、熊本の有名な観光地である水前寺公園を見学しました。
帰りの熊本空港へ向かう道中に、熊本地震で一番大きな被害を受けた益城町の現在の様子をバスの中から見学しました。
住宅が倒壊した箇所のほとんどが取り壊しされており平地になっていましたが、まだ取り壊し中の住宅も見受けられました。また、電柱が傾いたままであったり、道路が波打っていたり、陥没や路肩が崩れ落ちたりしている状態であったりと、初日に見た熊本駅とは全く違い、まだまだ復興には程遠い様子を目の当たりにしました。
今回の熊本地方視察研修会で、主要都市や中心部などはきれいに整備され、一見復興が進んだように感じるものの、熊本城や益城町のように大きな被害を受けた地域ではまだまだ復興が進んでいなく、地域によって復興の温度差を感じたと同時に、完全に熊本が復興するまでにはこれから5年、10年と長い時間が必要であることを感じました。
私たちは普段、ニュースなどで震災の状況など知ることが出来ますが、時が経つにつれ、今回訪れた熊本や東日本大震災で被害を受けた東北などの方々の状況を目にする機会が少なくなり、震災や被災地について考える機会も少なくなってきていると思います。
私たちが住んでいる地域も、いつ地震が発生するかもしれませんので今一度、防災について定期的に真剣に考えていかなければならないと感じた熊本地方視察研修会でした。